心の距離

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きっと彼はこの件が 落ち着いたら… 言葉には出さないけれど 本社への異動願いを 提出する気なのかもしれない。 だけど… 例え冬木部長が支店長になっても 彼の香港支社での立場は 変わるはずもない。 仕事か…彼か… その答えは少しづつ、 私の中で固まって来ているから 画面の中の彼にその思いを 伝えたかった。 「ねぇ遥斗… 私、この仕事を辞めて 香港に行こうかな?」 『どうしたの?何かあった?』 「ううん…。 ただ…やっぱり私は 遥斗のそばにいたいし… この会社じゃなくても インテリアコーディネーターは 出来るんじゃないかなって… …そう思ったから」
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