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スカイプの通話を切った後
やっぱり何かいつもと
様子が違った香織が気になって
パソコン画面に広げた
香織のロックチェアのデザイン画を
ぼんやりと見つめる。
何か…香織が不安になるような
そんな理由があるのだろうか?
もしかして彼女は…
俺に今すぐ香港に来いと…
そう言って欲しかったのだろうか?
けれどこれだけの物を作れる
彼女の才能を俺の感情だけで
摘み取ってしまう事は
やっぱり出来ない。
香織が言うように
香港で新しい会社を見つけて
インテリアコーディネーターを
続ける事は出来るかもしれないけれど
彼女が9年間この会社で
積み上げて来た実績や地位を
俺の都合で失わせてしまうのは
どうかと思う。
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