3748人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「小野さんは何でも
解っちゃうんですね」
私の言葉に小野さんは
クスっと笑う。
「そりゃいつも前島さんを
見て来たからね。
東雲と君を
引き離そうとした時だって
沙織を使うのが一番
効果的だって俺は思ったし。
だけどさ、今の東雲は
もう沙織の事なんて
何とも思っていないし
美杏の事も後輩としか
東雲は思ってないみたいだし…
心配するまでの事じゃないと
俺は思うけどね」
「…ですよね…」
それは自分でもそう思うように
言い聞かせているんだけど…
どうしても不安が消えない。
この不安を消すには…
やっぱり仕事を辞めてでも
彼の傍に行くべきなんだろうか。
最初のコメントを投稿しよう！