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「やっぱり…
私が仕事を辞めて香港に
行くべきなんですよね…」
窓の外を眺めながら
呟いた私の言葉に
小野さんは、静かに答えた。
「まぁそれが…
一番いい方法かもだけどね。
だけど東雲は何よりも
前島さんのプランナーとしての
才能を大切にしたいみたいだから。
冬木部長が香港支店長になれば
もしかしたら何か
変わるかもしれないし
もう少し様子を見てから
二人の事を決めた方が
いいと俺は思うけどね。
大丈夫だよ、東雲は。
何があっても前島さんを
離したりなんかしないって
俺は信じてるけど?」
笑いながら言ってくれた
小野さんの言葉で少しだけ
胸が軽くなったけど…。
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