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「…連休が明けたら…
改めて退職願を提出します。
小野部長にはご迷惑を
お掛けしますが…
少しでも早く…
遥斗のそばに行くべきだと…
そう思っています」
私の言葉に小野部長は
スルリと掴んでいた腕を
離して唇を噛みしめた。
「…もっと早く
こうするべきだったんですよね。
冬木支店長が異動になる前に
決断すべきだったのに…」
じっと黙っていた小野部長が
大きくため息を吐き出して
クルリと背中を向ける。
「…辞めさせないよ俺は」
「え?」
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