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一歩一歩、私に歩み寄って来る
その姿に言葉が出なくて
思わず唾を飲み込んだ。
今まで見た事もないくらい
怒りをあらわにした
小野部長の表情に
恐怖心すら感じていたから。
「東雲とうまく行かなくなったら
朝日奈さん…って事?」
「ち…違います。
あれは…その…」
「じゃあ何で?
どうして朝日奈さんが
君を抱きしめるんだよ」
そう言いながら腕を掴むと
小野部長は冷酷な瞳で
私を見下ろした。
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