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「君は…
東雲の容姿に惚れたの?」
「違うっ!
朝日奈さんは…
私の背中を押してくれたんです!
今すぐ仕事を辞めて
遥斗のそばに行けって
そう言って私を…
だからそれは小野部長の
誤解です!
私は…香港に行きます。
だから仕事を辞めますっ!」
声を大にして言った私を
驚きの表情に変わった
小野部長が見下している。
「それ…本気?」
「…本気です。
もうこれ以上…
誰も苦しめたくない」
その言葉の意味が
小野部長に解るのかは別として
本当に私はそう思った。
私がこの仕事を続ける事で
遥斗と…その鏡像である
朝日奈さんまでも苦しめるなら
もう…私もここにいちゃいけない。
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