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「もう一度聞くよ。
あと2年…
日本で俺を待っててくれる?」
再び落とされた優しい声に
私はもう迷いなくそれに
頷く事が出来た。
彼がさっきから繰り返し
私に言ってくれる言葉。
『帰る』
やっぱり私は…
彼の唯一の帰りたい場所なんだ。
「何千年でも待ってる」
そう答えた私に
クスッと小さな笑みと共に
温かい唇が落ちて優しく重なった。
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