帰る場所

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一緒にシャワーを浴びて また彼は意地悪な笑みを 見せながら私を大きな窓の前に 立たせる。 「に…日本に帰るんだったら もう高所恐怖症を 克服しなくても いいんじゃないの?」 必死に刃向う私の躰に 唇を滑らせながら 彼は答えた。 「ダメ。 まだあと2年はここに住むんだし 何よりも怯えてる香織は めちゃくちゃそそるから」 「なっ…」 何よそれ! なんて口答えしようとした 唇は彼に荒々しく塞がれて。 また翻弄されて行く、躰。  
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