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彼の絡みつく腕を解いて
頭の上に設置された
ウォールシェルフに置いてある
携帯に手を伸ばす。
シーツから剥き出しになった
私の胸に彼は頭だけ持ち上げて
追いかける様に吸い付いて来る
その姿に軽くため息を
吐き出しながら手に取った携帯で
彼の頭をコツンと叩いた。
「んー…香織は意地悪だな」
「どっちが!」
なんて私の突っ込みは
軽くスルーして
彼は寝ぼけたまま
携帯の着信ボタンを押してる。
「はい、東雲です」
掠れた声の遥斗は
片手に携帯、もう片方の手で
私の胸を弄んでいて。
それに呆れながら彼の手を
きゅっとつねった。
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