過去と未来

3/15
前へ
/40ページ
次へ
彼の絡みつく腕を解いて 頭の上に設置された ウォールシェルフに置いてある 携帯に手を伸ばす。 シーツから剥き出しになった 私の胸に彼は頭だけ持ち上げて 追いかける様に吸い付いて来る その姿に軽くため息を 吐き出しながら手に取った携帯で 彼の頭をコツンと叩いた。 「んー…香織は意地悪だな」 「どっちが!」 なんて私の突っ込みは 軽くスルーして 彼は寝ぼけたまま 携帯の着信ボタンを押してる。 「はい、東雲です」 掠れた声の遥斗は 片手に携帯、もう片方の手で 私の胸を弄んでいて。 それに呆れながら彼の手を きゅっとつねった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3368人が本棚に入れています
本棚に追加