女神の罪

6/9
前へ
/40ページ
次へ
『女神…ね。 確かにそうかも。 じゃ次に彼女に会う時は 二人の結婚式である事を祈るよ』 そう言って笑いながら恭一は 電話を切った。 恭一も香織と出会ってから 悩み、もがいて… 抜けられなかった暗闇から やっと歩み出せたのだろう。 香織って女は本当に不思議な 魅力を持っている。 時に人を狂わせ、 時に人を支え、 時に人を奮い立たせる。 今思えば… 完全犯罪を成し遂げたのは 香織だったのかも知れない。 そう思いながら携帯画面で 微笑む香織を見つめながら 俺も静かに微笑んだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3367人が本棚に入れています
本棚に追加