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「あ、はい。
じゃあ会社には行かずに
そのまま空港ですか。
解りました。
じゃ香織と一緒に行きます。
はい」
電話を切った彼は
つねった手をフルフル
揺さぶりながら
ニコリと微笑む。
「昨日で修正終わったから
小野さん今日帰国するんだ。
それで午後の便で発つらしいから
一応見送りだけ付き合ってくれる?
香織にしてみれば
見送りの意味ないけどさ。
俺と冬木支店長にしてみたら
次に小野さんに会えるのは
いつになるか解らないし」
「うん解った」
そう答えながらも
冬木支店長が来るという事は
沙織さんも来るのだろうか…?
彼はもう関係ないと言ったけど
私は…沙織さんからしてみたら
終わったとは言え、
自分の夫の不倫相手だった訳で。
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