不器用な愛

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「俺と遥斗ってね、 好みの女の子も子供の頃から いつも同じでさ… 好きになる子がいつも 被っちゃって良く喧嘩したんだ」 「そうなんですか?」 「うん、だけどさ… 結局いつも遥斗が 譲ってくれるって言うか… 被ってるって気づくと アイツがいつも身を引いちゃうんだよ。 だから俺はその辺は遠慮なしに 頂いちゃったんだけど… 悲しい事にさ… 付き合い始めると必ず言われるのが 恭一君と遥斗君の区別がつかない 時々どっちと付き合ってるのか 分からなくなる…なんて言われてさ。 それから自分の事を 僕って言うようになったんだよね」 そっくりな双子ならではの 苦悩ってものなのだろうか? なんて思っていた私を チラリと見て朝日奈さんは また話を続けた。
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