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が、小野部長が出て行った途端。
「千夏、行くで」
「は?」
「ええからちょっと付き合えや」
いつもとは全然違う
どこか厳しい表情の橋本君が
千夏の腕を掴んで
オフィスから出て行った。
『橋本君があのままアッサリと
加藤さんを諦めるのかな』
あの朝、遥斗が言ってた言葉が
頭の中にグルグルとめぐり出して
無性に不安を感じて二人を追った。
オフィスを出ると千夏の腕を
掴んだまま自販機コーナーへと
向かって行く二人の姿が目に映る。
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