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「千夏、このお菓子
めっちゃうまいんやで。
食うてみ？」
まるで小学生の遠足みたいに
楽しそうな橋本君の声が
聞こえて来る。
「いらないわよ。
って言うか何？
そのオッサン臭いお菓子」
「舐めたらあかんで～。
これは大阪名物の岩おこし言うんや。
わざわざ千夏のために
おかんに送らせたんやから。
とにかく食うてみ？」
「…仕方ないわね…」
しぶしぶそのお菓子の袋を
空けて口に運んだ千夏の声が響く。
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