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千夏が戻ったのは
朝食に行こうと私が着替えを
終えた頃。
「課長…
昨夜はすみませんでした」
バツ悪そうに頭を下げる千夏に
私は微笑みながら首を振る。
「小野部長と…
今度こそ本音で話し合えた?」
「はい。
部長の立場上…
あまりあからさまな事は
出来ないけれど…
橋本の思いを無駄にしない為にも
きちんと付き合おうって…
そう言ってくれました」
…良かった…。
やっと…
小野部長が歩み出してくれた…。
そう思ったら鼻の奥が
ツンとして来て
思わず潤んでしまった私の瞳。
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