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そんな私を不思議そうに
覗き込む千夏。
「課長…?
もしかして泣いてます?」
「な…泣いてないわよ」
「相変らず課長は
課長になっても泣き虫ですね」
「千夏に言われたくない」
「ですよね」
クスクスと笑っている千夏は
橋本君が言った通りで
その瞳からはどことなく
女としての自信が感じられて。
きっと遥斗も喜ぶだろうな…
そう思いながら私も微笑んだ。
千夏と小野部長の…
この日交わした約束が
どんなものだったのか
この時の私には
気付けなかったんだけど…。
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