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「前島さんにはもう
バレバレだろうから
正直に言うけど…
昨日の夜…
俺は千夏を抱いた。
彼女の事は…
気付いたらもう
好きになってたみたいで…
色々迷ったけれど…
今は本当に彼女を
大切にしたいと思ってる」
真っ直ぐに私を見つめて言った
小野部長からは強い決意
が伝わって来る。
その思いを私もしっかりと
受け止めながら頷くと
再び小野部長は話し始めた。
「前島さんも知ってる通り
俺は再来年のデザインコンペを
期限に見据えて実績を作り上げて
上に言いたい事を
言ってやろうと思ってる。
それでも会社が俺と東雲を
理解してくれなかったら
この会社を辞める事になるだろ。
その時に…
千夏をどうするべきか…
その答えがどうしても
俺の中で出なかったんだ…」
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