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「だけどさ…昨日…
千夏が言ってくれたんだ。
それは俺の勝手な考えで…
私はどこへでもついて行くってさ…
ここじゃなきゃ
出来ない仕事じゃないし…
前島さんと東雲の選択も
素敵だと思うけれど…
私は加藤千夏で…
前島香織じゃないって。
それ言われて…
正直、千夏に負けたって思った。
千夏は…ずっと俺を
見て来てくれたから…
俺の心のどこかに
ずっと前島香織が居座ってた事も
分かっていたんだと思う。
だから俺も昨夜は
心の中にずっといた
前島香織と決別して
加藤千夏を抱いたんだ」
穏やかに微笑んで言われた
小野部長の言葉に
自然と涙が溢れ出す。
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