帰郷

11/14
前へ
/30ページ
次へ
まさか初対面でいきなり おかえりなんて言われると 思っていなかった。 あの厳しそうなお兄さんが なぜ藍さんを人生の伴侶に 決めたのか… その一言だけで 理解出来た気がする。 香織の指で輝く指輪に 「良かったね香織ちゃん!」なんて 言いながら微笑む藍さんを 見つめながら俺も静かに微笑んだ。 藍さんに案内されながら 渡り廊下を歩いて 母屋へと移動して。 「お義父さん、お義母さん! 香織ちゃんと遥斗君が 帰って来たわよー」 リビングへと入って行く 藍さんと香織に続いて 緊張した面持ちで そのドアをくぐった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2859人が本棚に入れています
本棚に追加