2859人が本棚に入れています
本棚に追加
正面には、穏やかな笑みを
浮かべて俺と香織を
迎えてくれたご両親。
「初めまして。
香織さんとお付き合い
させて頂いております
東雲遥斗と申します。
歳の瀬のお忙しい時に
お邪魔してしまって
申し訳ありません」
頭を下げた俺に
穏やかな笑みのまま
香織の親父さんは
言葉をくれた。
「固っ苦しい挨拶なんて
しなくていいよ。
香織から遥斗君の事は
ちゃんと聞いているし
自分の家だと思って
のんびりしなさい」
その隣でニコニコと笑みを
浮かべて頷くお袋さんの姿に
どうして香織がこんなにも
温かい女なのかを改めて理解した。
本当に温かい家族だ…。
どこの馬の骨とも分からない俺を
こんなにも温かく迎えてくれて…。
最初のコメントを投稿しよう!