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「面白い両親でしょ？
私が康平と結婚する前に
ご挨拶に来た時も
こんな感じだったのよ。
初めて言われた言葉が
藍ちゃん、今日の晩御飯
何にする？だったの」
笑いながら言った藍さんに
俺も自然と笑みが零れる。
「お義父さんもお義母さんも
自分達の息子や娘を
信じてるからね。
康平や香織ちゃんが
大切だと思う人なら
自分たちにとっても
大切な人なんだって。
私も遥斗君も
お義父さんとお義母さんの
大切な家族として
迎えてくれてるの。
だから気張る必要なんか
何もないし形式ばった
言葉もいらないのよ」
香織が自慢げに見せた
薬指に輝く指輪を
嬉しそうに見つめてくれている
親父さんとお袋さんの姿に
心から思った。
この人たちと家族になれて
俺は本当に幸せだ、と。
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