命の湯

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「これ履いてついて来い」 渡されたのは漆黒の下駄。 急いでそいつを引っかけて 康平さんの後に続く。 カランコロンと響く ふたつの下駄の音。 慣れない下駄にバランスが 取りにくいけれど 必死に康平さんの後を追って行くと 辿り着いたのは公衆温泉。 そのまま男湯の引き戸を開けて 康平さんは中に入って行く。
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