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無言のままの康平さんに
案内された部屋で
荷物を置いて
鞄から香織の両親に渡す
手土産を取り出していると
パタパタと足音が聞こえて来て。
「香織ちゃんおかえり！」
飛び込んで来たのは
たぶん…兄嫁の藍さんって人。
だけど…
ぎゅうぎゅう香織を抱きしめた
藍さんらしき人物は
俺を見るなりこう言ったんだ。
「遥斗君もおかえり！」
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