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そんな飛鳥と私が、どうやって仲良くなったのか。
それは、――――。
ある、ゲームがきっかけだった。
私が持っていた、あるキャラクターのシャープペンシル。
それを、飛鳥がたまたま目にしたことで、私たちの関係は始まったのだ。
突然、――――。
「裕木さんて、ゲームするの?」
「えっ?」
声をかけられた瞬間、私は魔法にかかってしまったかのように、固まってしまった。
だって、あの、西田飛鳥、だよ。
入学して2か月、目も合ったこと、なかったのに。
「これ、『The Secret Garden』のジョシュアでしょ?」
「え、ああ、…うん」
嘘、でしょ…。
正直、面食らってしまった私は、パチパチと瞬きを繰り返すだけ。
「裕木さん、ジョシュア、なんだ。
私、アシュリーなの」
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