飛鳥 1

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「アシュリー……」 『The Secret Garden』というこのゲーム。 まさか、知っている人がいたなんて。 じんわりと嬉しさが、こみ上げてくる。 中学の時から使い続けてきたけれど……。 みんな、気にも留めなかったよ? ゲームに出てくるキャラだなんて、誰も知らないだろうって思ってたから。 「裕木、さん…?」 無反応な私に、西田さんは首を傾げる。 そんな仕草も、いちいち可愛いなぁ、なんて。 まるで、西田さんに群がる男子生徒のような視線で、私は息を殺してその瞳に魅入っていた。 「え、あの…」 「あっ、ごめんなさいっ。 う、うん。そう、『The Secret Garden』 西田さん、知ってるんだ」 「うん、好きなの、このシリーズ」
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