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不釣り合い。
そんな声が大半を占めている中、私はとうとう目立つグループの女の子たちに呼び出されてしまった。
「いい加減、空気、読みなよ」
「あんたと飛鳥、似合わないっしょ?」
「似合う、似合わないとかで友達を……」
「何、裕木さんて、飛鳥の友達面、すんの?」
「…っ!!」
言い返せるわけがない。
だって、私と飛鳥はどう見たって釣り合わないし。
ゲームの話ばっかりで、私は飛鳥のことを何も知らないんだから。
だけど、―――。
「わ、私は飛鳥が…好きだからっ……」
言わなきゃ、後悔するって思ったんだ。
「飛鳥がっ、私を友達と思ってるかはわかんないけどっ。
そういうのは、私にはどうでもよくって……。
え、いや…えっと、友達だと思ってくれてたら嬉しいけど……」
「はああ??
こいつ、何言ってんの??」
おとなしそうで地味キャラの私、吠えました。
「私は飛鳥と話してると楽しいから、これからもそうするっ。
だから、あ、あなた達には、関係ないと…思うんだけどっ」
その瞬間、大笑いされてあっさり負けちゃったんだけど。
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