飛鳥 1

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「迷惑だなんて、思ってないよ。ただ、―――」 「ただ、何?」 大きな黒い瞳が、私を真っ直ぐに見つめていた。 「…飛鳥は…、私と一緒にいていいの? 楽しいのかなって……。 私、普通だし、そんな面白くないし……」 「私がね、亜澄と一緒にいたいんだよ。 でもね、亜澄が困ってるなら……。 友達を困らせたくなんか、ないんだよ……」 「……っ!!」 友達って言葉に、心がピクンと反応した。 「何かしらのメリットを求めてやってくるような子たちは、嫌い。 あの人たちにメリットはあっても、私には何にもないもん」 「あ……」 「私だって、普通だよ。面白くもないし。 でも、亜澄と一緒にいると楽しいの。 亜澄は私に何も求めてこないでしょ。 同じクラスになってからずっと、ちゃんと、観察してたんだから。 ジョシュアのシャーペンの子って」 「飛鳥…」 「でも、うん…。亜澄に迷惑がかかるなら……、うん」 長い睫毛がゆらりと揺れて。 少し悲しそうに視線を逸らした飛鳥に、何故か胸がきゅんとした。
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