第一章

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―… 「遅いでおまっ!」 「帯兎が遅く来るなんて珍しいな」 「寝坊でもしたんスか~?」 妹子宅 既に太子たちは来ていた 十二位は後で前歯一本…いや二本だな 「で、何で遅れたの?」 太子が問いかけてくる 「あぁ…ちょっと最近寝不足で…」 「帯兎サン、最近仕事にも来てなかったッスからね」 「熱でもあるのか?」 妹子が額に手を当ててくる …妹子の手冷た… 「あ…っつ!? お前凄い熱じゃないか!」 「どれどれ…本当に熱ッ! ちょ、帯兎サン寝てなきゃ駄目っスよ!!」 あ…まだ熱あったんだ… 一週間寝てたから大丈夫だと 思ってたんだけどな… 「十二位!布団敷いて!」 「あいあいさー!」 「大丈夫?帯兎」 倒れそうになってた俺を太子が支える 「ちょ、帯兎重…」 「お前がひ弱なだけだ…ばーか」 あ…そうだ…太子の誕生日プレゼント… 「太子、これ」 「ん?」 「誕生日プレゼント…」 「…カレー?」 「手作り」 「…ありがとう、帯兎」 せっかくの太子の誕生日なのに…なぁ… 俺が倒れちゃったら… 誕生日…駄目に………
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