第一章

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―… 「…ん…」 鳥の鳴く声 …あれ俺… 「…っ! …あ、あれ…?」 俺確か…昨日… 竹中さんに… 「…ここ…俺の家…だな…」 ここまで運んでくれたのか… お礼に行かなきゃな… 「まだ寝ていないと駄目だぞ」 「うぁぁぁぁぁい!? え!?あれ!?竹中さん!?」 帰ってなかったのか! 「少し熱が出ている 昨日、あんなところで寝てたからな」 「あ…あぁ…」 確かに少し体が重いかも… 「粥を作った 食べれるなら食べといた方がいい」 「あ、ありがとう…」 竹中さん料理出来るんだな… 「…帯兎」 「…ん?」 「頼みがあるんだ」 竹中さんが頼み事とか珍しいな 「今すぐじゃなくていい 太子を…太子を守ってやってくれ」 …え? 「…何で俺に頼むんだ…?」 「帯兎じゃないと無理だからだ」 俺じゃないと無理って… 「…近々、戦が起こる」 「…え…?」 「帯兎、そのときに…」 「ちょ、ちょっと待て… 戦って…」 戦って何だよ この平和な倭国に戦…? この平和な世界に…? 「…帯兎にしか出来ないんだ」 「…で、出来る限り…努力…するよ…」 「…頼んだ」
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