始まりの時

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?「ん・・・ここは?」 ?「あ、やっと目覚めたの?遅かったわね」 起きてみれば知らない天井。 目の前には一言多い青髪の美少女(美女?)。 一体ここは・・・? ?「人のことじろじろ見てないで何とか言ったら?」 ?「あ、悪い・・・」 ?「ねぇ、あんた名前は?」 ?「俺は・・・」 あれ、名前・・・ 名前が出てこない・・・ ?「名前ぐらいすぐ言えるでしょ?どうしたのよ」 ?「すまん・・・名前がわからない・・・」 ?「はぁ!?まさか記憶喪失とか言わないわよね?」 ?「申し訳無いけどその通りかも・・・」 目の前の彼女は長い溜息をついて頭を抱えた。 それにしても記憶喪失か・・・ せめて名前ぐらいは覚えてたかったな・・・ ?「わかったわ。どうせ家もわからないんでしょ?しばらくここに住むといいわ。ママには言っておいてあげるから」 ?「すまん、助かる。えっと・・・」 レオナ「レオナ。レオナ=イリュウよ」 ?「レオナか。ありがとな」 そう言って俺は自然と微笑む。 レオナ「あ・・・あんたの為じゃないわよ!放っておいたらイリュウ家の看板に傷がつくから仕方無くなんだからねっ!」 レオナは顔を赤くして部屋を飛び出していった。 覚えてることが少なくとも1つあった。 ツンデレと言う言葉だ。 レオナは俗に言うツンデレだな。 俺の笑顔にデレたのだと信じたい。 な、ナルシストじゃないんだからねっ! ・・・悪い、ふざけ過ぎた。
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