第2話  僕

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僕らは幼なじみだけあって、小さいころはよく遊んだ。 兄貴たちも一緒に。 毎日、毎日―― 僕ら兄弟と静音は一緒だった。 響兄が小学校から帰ってくるのが待ち遠しくて。 凄いよね。 小学生で幼い兄弟や幼なじみの相手をサラッとやってる響兄。 そんな響兄だから、母さんたちは僕らにいっつも 『皆、響みたいな優しい子にならなきゃね。 困ってる人がいたら手を差しのべれる人に… でも、響になれって言ってる訳じゃないのよ?』 なんて…そんな難しいこと小さい僕らに理解できる筈もなく。 でも響兄は大好きだから四人は 「「はぁ~い!!」」 もちろん、お利口さんな返事を返してた。
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