a funeral

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今日が人生最後だと思い向かうはずが どしゃ降りに迷わされ現実さえも見きれず 妄想と空想に心どよみ 感性に嫌気さしたる今日はもう6月 何にも出てこない 何にでもない平凡を あの頃のあの子との思い出に視点とピントを定め 書き留める詩を並べる 師を呼ぶ空回る頭を呼び起こさせて脳の引き出しを探る 思い思いに言葉を並べて友達とは誰に使う言葉? 一緒に居る仲間か すれ違う人々 そんな些細な事も分からなくなるから紙に書き留める一生忘れない為に 死んで欲しい順に友人や親の名前を書き留めて ふと我に帰ってみると莫大な数を描いたよ 色んなヤツの事を濁らせて言葉巧みに詐欺師のように 人の世の中に蔓延る偽善者なんて 聖徳太子ですら数えきれない膨大な数字と悪行を俺なら数えてみせるさ 両手の指で一折り二折り一生掛かってでも 数えた分だけ亡くなる人口 明日になったら広告の表紙に載るはずさ 大量のお悔やみ申し上げますが 葬儀場も半年先まで予約 明日は来ないさ偽善者に
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