赤ちゃんは意外に苦労している

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巨大な黒のキャンパスを彩る、数多の星々。 そんな夜空の中、王国最高の権力を持っていると言っても過言ではない、王国に仕える貴族―――ベルゼビュート家で、一人の少年が眠りから醒めた。 「……ん…」 俺――夢影 十夜改め、レオン=ベルゼビュートは、目覚めた体を解すように腕を回した。 「ふぅ……無事に転生出来たみたいだな…」 あの後、何事も無く《設定》の力を貰った俺は、オスカーの茶目っ気により、赤ちゃんから転生させられた。 オスカー曰わく 『赤ちゃんスタートじゃないと、《設定》の力入らないけど、それでもいいの?』 だと。殆ど脅しだなコレ。
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