赤ちゃんは意外に苦労している

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ラミアさんが運んできた朝食を食べた後、父さんがこう言ってきた。 「そうだ。レオンよ、今日は夜に王城まで行くぞ」 王城と言うのは、文字通り王が住む城。 このクロスフォード王国の中心部に位置し、代々クロスフォード家が国王の座を継ぐ。 「…何で?何か用事でもあるの?」 確かにベルゼビュート家は、王国で王家を除いた場合最高の権力を持つため、国王主催のパーティーに度々招待される。 しかし、それに招かれるのは当主である父さんだけなのだが……。 俺を呼ぶなんて、どういう風の吹き回しだ? 「いや、今日はシエラ王女の5歳の誕生日だからな。またグランの奴が張り切って、俺たち家族全員を呼び出したんだ」
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