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場所は変わり、王城のパーティー会場。
周りには、下級から上級の貴族の当主が勢揃いして、楽しそうに談笑している。
「…ねぇ父さん。何時になったらパーティーは……シエラ王女は出てくるの?」
何時になってもみえないシエラ。
ほんと、待たされる方の身になってほしい。
まったく…これだから天然は……。
「さぁな…だが、もうそろそろじゃないか?」
そうしているうちに、パーティー会場の照明が落とされる。
そして壇上にスポットライトが灯され―――
『こんばんは、皆さん。今日はわたくし――シエラ=クロスフォードの誕生日に出席頂き、ありがとうございます』
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