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「うん。」
彼女は可愛らしい笑顔で短く返事をした。
彼女は去年両親を亡くしている、酔っぱらいによる衝突事故。
即死だったそうだ。
その頃の彼女は毎日のように泣いて、何も食べず、聞いた話だとあばらが浮き出るほどだそうだ。
それもそうだ、彼女は一人娘で両親からものすごく大事にされていた。
それが突然奪われたのだ。
彼女は一人暮らしは無理だと判断され、親戚の家に引き取られた。
親戚の人は医者で暮らしにも不自由もなく、一年のカウンセリングとサークル仲間の励ましにより。
今、彼女は健康的な体を取り戻し笑って暮らせている。
もう、一人暮らしをできるまでになった。
彼女の笑顔を見られるだけで俺は幸せだ。
俺は彼女が―――。
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