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そして彼は続けて言います。
平和の追求は戦争の追求ほど劇的なものではなく、平和の追求者の言葉はしばしば人々に無視されます。しかし、これほど緊急を要する仕事はほかにないのです。
なかには、世界平和、世界法、世界の軍備撤廃について語るのは無駄で、ソ連の指導者たちが今よりも賢明な態度をとるようにならない限り無意味だと言う人がいます。 わたしもそうなることを願っています。また、われわれがそれを助けることができるとも思っています。しかし同時に、われわれも個人として、そして国家として、自らの態度を見直す必要があります。われわれ自身の態度は、彼らの態度と同じくらい重要だからです。今日、本校を卒業するみなさん、戦争に絶望し、平和の到来を願う思慮深き市民のみなさん、みなさんひとりひとりが自己の内面に目を向け、平和の可能 性、ソ連、冷戦の道のり、この国での自由と平和に対する自分の態度を見つめ直すことから、スタートしましょう。
ケネディ大統領は決して理想主義者ではありません。ソ連という国家も現在は存在しません。
しかし『現在の世界』を少しでも憂う心のある方は、今一度ケネディ大統領の『アメリカン大学卒業式展演説』の言葉に耳を傾けては頂けないでしょうか。
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