そして再び叫ぶ者は?

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ーモバの私の日記を転載、加筆したものですー 2013年9月1日 私が見ることの出来ぬ未来を見る子らへ。 今年、ケネディ大統領が暗殺されて五十年になります。 それから現在まで世界はどう変わったでしょう? ケネディ大統領の大統領就任演説は、ご存知の方も多いと思います。 彼はそこで、私たちの“本当の敵”は何であるかを示して くれました。 “圧政”、“貧困”、“疫病”、“戦争”。 それらと戦うために、私たち一人一人に考えてほしい 、力を貸してほしいと訴えました。 幾つかの失敗と挫折、ベルリン危機、キューバ危機 の後、1963年6月10日にアメリカン大学卒業式典の演説を行いました。 この演説は旧ソ連において全文がソビエト国民に放送された初めての演説です。 因みにこれ以降、ソ連は西側からの放送の妨害を止 めました。 それが何を意味するか。それは一番の理解者がソ連邦だったということ。 この演説がキューバ危機の後になされたことに意味 があると感じます。そして、当時のソ連首相がフルシ チョフであった事も。 ケネディ大統領は、平和への道のりは厳しく長い道 だということを明言しています。と同時に、その道を一歩ずつ信じて歩いていこうと言っています。 「究極のところ、我々を結びつける最も根本的な絆は 、小さな地球の上で共に生きている。という事実です 。我々は同じ空気を吸い、子供たちの将来を同じよう に大切に思います。我々はみな命に限りある人間です 」    ーアメリカン大学卒業式展演説抜粋ー 未だ世界は“本当の敵”に満ちています。 そして戦争が経済活動の一端となっている現実。 日本では多くは語られない悲惨な現実が、許されざる行為が今日も行われています。 遠い国の事だから、自分たちには関係ない。と言う人もいるでしょう ただ。だからこそ、彼の言葉を後々まで伝えていかなければと思います。 一見何も変わらないようでも、何かが変わってきます。 それこそが、今に生きる私たちの“何が出来るかを” だと思います。 私達は子供達に何を手渡せるでしょう? 銃、そして人の血を吸った大地? それとも、国境無き笑顔?
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