11月22日を前にして

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 キャロライン駐日大使が着任されました。彼女の父の命日を控えたこの時期に。彼女に期待する声は高いものです。  未来は未知数で、不安視する向きもありますが、『ケネディ大統領の遺志』を継いでくれることを希望します。  ケネディ大統領の業績は、アメリカの内政に関しては華々しい結果は残せませんでした。『公民権法』の成立はジョンソン大統領の政治力を待たねばなりませんでした。  最も評価されるべきは、未来のビジョンを明確に語ったことだと思います。  それは前項で紹介した『アメリカン大学卒業式展演説』に集約されています。  核戦争を紙一重で回避し、ベルリンの壁を『War(戦争)よりもWall(壁)の方がましだ』と呟いた。その経験があっての言葉でしょう。 『アメリカン大学卒業式展演説』抜粋 わたしの言う平和とはどのようなことで しょう。わたしたちの求める平和とはどのようなものでしょう。それは、アメリカの 軍事力によって世界に強制的にもたらされるパクス・アメリカーナではありません。 それは、墓場の平安でも、奴隷の安全でもありません。わたしは、真の平和、すなわち、この地球上での生活を生きる価値のあるものにする平和、人と国が成長し、希望を持ち、子孫のためにより良い生活を作り上げることのできる平和、アメリカ人のためだけではなく、世界中の人々のための平和、今の時代だけではなく、あらゆる時代での平和について話したいと思います。  
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