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「俺は、絶対に沙月さんを好きになる。
だから沙月さんには俺を見てもらえるように努力…いや
絶対に好きにさせます」
貴月さんは目を丸くしていたが、次の瞬間目を細めて大笑いした
「あー、言ってくれるじゃないか。そんなに自信があるのかい?」
「はい」
「即答とは…面白い。じゃあ、この話は今度じっくりしよう
今日はこの後会議があってね」
貴月さんは立つと、俺に微笑んだ
…どこまでも娘思いの父親。
沙月の事がとても大事で
紫苑さんの事を今でも愛しているのだろう。そう思った
「大事な子なんだ…。だから幸せになって欲しい、自分が後悔しないように歩んでほしい。
だけど、君なら沙月がいつまでも笑っていられるんじゃないかと思ってるよ。」
立ったまま俺を強い光を宿した瞳を向けてる貴月さん
その言葉は俺には勿体ないくらいの言葉で、深くお辞儀をしていた
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