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「もう良いじゃないの母さん」
扉を開けて部屋に入るなり、強く告げた姉さん
「采羽っ…!私はアナタの幸せのために「幸せじゃないわ」
え?と小さく声を漏らすお母様
訳が分からない、という表情を浮かべ姉さんをジッと見つめていた
「だって…羽柴さんの事良い人って言ってたじゃない」
「確かに言ったわ。実際、良い人だしね」
なら…と表情を明るくさせたお母様が喋る前に姉さんが言葉を紡いだ
「だけどね、私は羽柴さんと結婚したって幸せじゃないし…むしろ不幸だと思う。きっと母さんを…恨むわ」
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