10

3/20

535人が本棚に入れています
本棚に追加
/247ページ
「もう良いじゃないの母さん」 扉を開けて部屋に入るなり、強く告げた姉さん 「采羽っ…!私はアナタの幸せのために「幸せじゃないわ」 え?と小さく声を漏らすお母様 訳が分からない、という表情を浮かべ姉さんをジッと見つめていた    「だって…羽柴さんの事良い人って言ってたじゃない」 「確かに言ったわ。実際、良い人だしね」 なら…と表情を明るくさせたお母様が喋る前に姉さんが言葉を紡いだ 「だけどね、私は羽柴さんと結婚したって幸せじゃないし…むしろ不幸だと思う。きっと母さんを…恨むわ」
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

535人が本棚に入れています
本棚に追加