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「沙月」
ガラッと開いた扉と共に入ってきたのは椿さんだった
「…椿さん、どうしてココに?」
彼は人差し指をたて口の前へ持ってくると、悪戯をした子供のような笑みで「内緒」と言った
彼の頭と左手首には包帯が巻いてあった
「ごめん…なさい」
「謝らなくて良い。謝るのは俺の方だから」
さっきまでお姉ちゃんの座ってた椅子に腰を下ろすと、椿さんが私の頭を撫でた
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