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「そんなの…決まってる」
「志樹…?」
私が彼の名前を呼ぶと同時に
志樹はベットから降りた
「…っ寝てないとダメよ!まだ点滴だってしてるのに…!」
点滴の針が彼の腕から抜けて
床に水溜まりを作っていく
志樹はゆっくり、ゆっくりと私の方に歩いてくる
その瞳は虚ろだけど真っ直ぐ私を見ていて、ゾクリと怖くなった
「し、き…早く戻って…!」
「嫌だ」
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