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息を切らしながら作者と妹は歩道を突っ走る「離してよ!」少女は涙目で訴えるかのように突如叫んだ
ちょっ、妹なのは冗談じゃな殴]]「煩い。バカバカーバカ……」彼女はついには泣き出した
「み、みな?落ち着いてよ!」作者は少女を慰めようとするがみなは泣き続けた。すると又もや周りの視線がこちらに集中してきた
場所を変えよう。その瞬時作者は咄嗟の判断でみなを置いて一人駆け出した「えぐっ、うっう……」
だけど少女は気難しい子供だったので置いてったら置いていったで思い切り泣いてしまった。
「お兄ちゃんの、バカぁ……」みなは決して嘘泣きでは無く、本気泣きしている「わざとらしいわよ」
けど作者は気付いた。彼女が真後ろに手を隠し、その手に目薬を持っていた事を「はぁっ……」
仕方無く戻ってみると、手で顔を隠しながら目薬はポケットにしまって周りの様子をチラチラと指の隙間から伺った
「ほら、帰るよ?」ため息を着きながら少女を抱っこして家へと帰宅した。だけど帰るなり妹はぷくうーと頬を膨らませてご機嫌斜めの様子になった
「3時だし、おやつにする?」作者は少女にそう尋ねた
「ど、どうしてもって言うなら良いよ?」やはり妹はツンデレだった。「そっかぁー」作者はある作戦を思い付いたので少女にこう言った
「どうしてもじゃないからおやつ要らないねー」かなり意地悪気に笑みを浮かべながら作者はクスクスと笑った「い、要るってば!」すると慌てて。みながそう焦りの様子を露にした
「あらっ、だってどっちでも良いんでしょ?」作者はわざとらしくそう言った「猫耳着けるよ?」
「えっ、本当?じゃあお菓子あげるね!」
「わーい!上手くいったわ」みなは独り言を言いながら大きくそう万歳をした
「ポテトチップス頂戴!」妹は作者が手に持っていた袋を奪うと中身を取りだし始めた
バリッボリッバリッボリッザクッサクサクムシャムシャボリッバリッガツガツ!
「ほぉひぃーね……ゴクン」
「うん、癖になる美味しさ」
(妹が、もう二袋もお菓子食べとる……)
「なぁに?」
「い、いや。食欲旺盛だなと……」
(作者は少食だね~)
「もう、いいや。ごちそうさま」
(半分しか食べてないよ?大丈夫かなぁ)
「何か、視線が痛いです。はっ!」
妹が、うるうるとした目でこちらを見つめている?
「私がお菓子食べてあげるね?」
(心配してくれたのか)
「いただきまーす」
バリッボリッ、サクサク……
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