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シュタインが余りにその一点を見ているので、私は何を見付けたの?と言う感じに、ひょいっと窓から顔を出してシュタインが鳴く位置を見てみた、[何があるって言うのよー]半分もう、どうでも良いやと思いながらも庭の地面を見回した……
[えっ、シュタインそれって!]私は思わず目を疑った、何故ならそこには、クリーム色をした子犬が震えて庭下に縮こまっていたからだ。[マロンみたいね]可哀想に、どうやら捨てられていたようだシュタインが見付けなかったら今頃この子犬はここで死んでいたかもしれない、その子はクゥーンと鳴き続けている。シュタインはそんな子犬の様子を見て心配そうにその子を見つめていた
[はぁっ……分かったよー]もうっ、そんなうるうるとした瞳で子犬を見てたら、助けるしかないじゃない。私はため息を着くと、その子犬を両手でだっこした
[良い?内緒だからね!]兎に角この子を家に入れてあげなければ、いそいそと子犬を窓から部屋に入れ、タンスからタオルを取り出すとお風呂場に直行した。
ガラガラッ……お風呂の戸を開けて中に入ると、私は子犬を座らせ、シャワーを出した、そしてゆっくりとクリーム色のその子を洗った[はい、終わったよー]私は子犬を再びだっこして部屋にある、クッションの上に座らせた
するとその時、[クゥーン]子犬が鳴いた。何とも愛らしい鳴き声だった、だんだんその子を飼いたくなった[うーん、どうしょうかな]クリーム色の子犬はまた鳴く、とりあえず名前が必要だマロンとか?そう、もう既に名前は決めていた。
[マロンで良い?]子犬にマロンと命名した。名前の理由は、その姿そのものだ、何とも乏しいネーミングセンスである、[ワンワン!]子犬に名前を付けた途端、シュタインが嬉しそうに笑顔で吠えた……
けど私はまだ子供、だから名前を付けたからと言って飼えるとは限らない。ガチャッ……[ただいまー]困っていると、良いタイミングで母が帰って来た[あ、お母さん]
[お帰りお母さん!]私はマロンを抱っこして玄関まで走った、するとお母さんは驚いて目を真ん丸にした。
[あのね、シュタインが見付けたの]私は正直に子犬の事を話した、するとお母さんは[可愛すぎるわー]ぎゅむっとマロンを玄関に座って、抱きしめた[クゥーン……]
そう言えば母はかなりの犬好きだった。マロンがお母さんの抱きしめ攻撃の被害にあった頃その事に気が付いた[マロン大丈夫かな……?]何だかひやひやしてきた、多分この子を飼ってくれるのだろうけど、
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