第1話

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[未来?]友達が驚いた様子で私の方を見ていた、未菜は急に静かに鳴き止んだライムを見て目を真ん丸にしている様子だ[可愛いねー] 未来は笑っている、楽しそうな笑顔だだけど私は知っている、この子ははもう既にこの世に居ない 何故なら約束をした日の次の日に彼女は交通事故にあって死んだの ねえ未来、あなたはどうして約束をした次の日に死んだの?私はずっとその事を疑問に思っていた 初めて友達になれたのに一緒にゲームしようって約束したのに 今見ている少女は幻だって分かってるよ、だけど何でそんなに笑顔でいられるの。[どうしたの?] 彼女が心配そうに声をかけてきた[ううん、何でもないよ]私は涙を堪えてそう少女に笑顔を見せると二人で家の中に入って行った……玄関まで歩くと靴箱の上に金魚が金魚鉢ごと置いてある、きっと本当に未来が生きていたらこう言うだろうなぁ[魚さん可愛いね]って多分笑顔がキラキラしながら言うんじゃないかな?[また想像] 最近私は彼女の事ばかり想像してしまっていた。それは夏に近付くにつれ何時もの事だ、もしも過去を変えられるなら未菜を助けたい 青い猫が鈴つけていて、のんびりやさんの男の子を助けるみたいなそんな事が現実にあるのなら彼女を助けたいよ。 そう何時も何時も願いと言うか本当にあったら良いなって思ってるんだけどね?現実なんてそう上手い話しなんて無いって私は知ってるんだ。ドラ🌕もんータイムマシン出してーとかさ、そんなのアニメの中だけだって分かってるんだよね、けどもしもタイムマシンが有るなら未来を助けに行く……。 [はぁっ……]そんな事を考えてたらため息が出た、別に宿題とか次の日の答えを見ようだとか思っている訳なんてないよ、だからさ?お願いだから未来を助けに行かせてよ。机開けたらタイムマシン出ないかなぁー?ガタッ……ガタッそう妄想していると何やら机から大きな物音が聴こえた[よっと!] そして物音と同時にドラ🌕もんではなく、青年が机から出てきた。[き、きゃああ変質者!!]私は驚いて部屋から飛び出した、そして居間に行き電話で警察に連絡した 数分後━━ウーウーウ!サイレンを勢いよく鳴らしながら家の前にパトカーが到着した。その後青年は机に座っていた所を警察に取り押さえされ連行された[ふぅ……]私は一息着いて再度自分の机を確認する事にしてゆっくりとそれを開けたガタッ……、するとそこには有り得ないいや、あるはずがない
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