子宮外妊娠

第1話

たくさんの患者さんがいて診察時間が11時になると言われた私達は一時間ゆっくりしようとしていました。ですが、直ぐに私を診ると先回しにされました。

理由は子宮外妊娠だから。

またもやエコーです。痛みに我慢していると前の病院の時と違い、隅々まで見られていきます。

「血が溜まってるね。ここ痛いでしょ。ここで出血してるんだよ、右卵官だね。これは手術だね」

「…え」

「中に血が溜まってるとエコーは痛いんだよ。中の血を取って検査するから機械入れるよ。痛いからね」

激痛でした。脂汗、冷や汗、いろんな汗が吹き出し歯を食い縛りました。終わってから足はガクガクと震え立てませんでした。まるで小鹿が産まれた時のよう。

旦那さんと診察室に呼ばれて手術の話に、右卵官を切除することは確定。卵巣は開けてみてから取るか判断すると。

緊急手術だからと外科の先生に電話をしまくる先生。緊急で麻酔医が捕まらないから脊髄麻酔の下半身麻酔で手術になり、昼には手術を始めました。

初めての手術で女性の大事な部分をとることにも緊張し震えました。手術中も震えて医師に謝ると中の血を一気に取ってるから寒くって震えるのよと言われましたが…微妙でした。

手術がおわり右卵官を切除しました。右卵官を見るかと言われましたが私は怖くて出来ませんでした。

旦那さんは先生に説明され右卵官を見たそうです。じゃがいもみたいだったと言っていました。管がじゃがいもというのに驚きでしたが私の一部だからと見た旦那さんに申し訳さを感じました。

初めての妊娠で子宮外妊娠。右卵官を切除してしまった。