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「森繁様ぁ~日向ぼっこしましょう♪」
僕の腕を掴んで離さない式神
僕を慕ってくれるのは嬉しいんだけど少しは離れてほしいな……
「ねぇ……それは僕も一緒にしないといけないことなの?」
愛想笑いしながら式神に問いかけてみた
「一人で日向ぼっこなんて寂しいんですもん……」
上目遣いで見てくる
男だと言うのに僕の心が揺れ動く
「う~ん……誘ってくれるのはありがたいけど……僕も守護の仕事があるからね……」
諦めるように式神の頭をポンと叩いて僕は言った
「じゃあ僕もお供します!」
離れてほしい……僕はそんなんじゃないんだ……
「ゴメン……ちょっと家事手伝って~」
巫女が遠くから式神に呼び掛ける
よし、これで式神から解放されるぞ!
しかし、式神はこう言った
「すみません、貴方の式神じゃないのでそういう事ならそこで暇そうにしている砕牙さんに言ってください♪」
「何で俺なんだよ!?」
近くの木の上に座っていた砕牙さんがすかさず突っ込んだ
あぁ……砕牙さん残念なイケメンなんだな……
「巫女の手伝いをしてくれ……」
僕の言うことなら聞くと思い言ってみた
「そういう事なら……」
シュンとして渋々巫女の元へ向かって行った
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