00:発端はすぐそばに

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23:24 「23時28分に前衛、全員突撃。オーケーかな?」 いつも冷静な黒川マスターの指示が飛ぶ。 「了解。援護するね」  後方から、ゆっきー姉さんがすかさず反応する。 それを皮切りに続々と、黒川マスターの指示に了解を示す声が皆から上がった。 「リオンさんは27分に堕落の微笑。ひめこちゃん、回復したらすぐ身代わり使って。すぅ太は精神集中からすかさず最後の審判、僕とリュウジは単体攻撃でいく」  淀みなく、黒川マスターの指示は続いた。 まるで、決められたシナリオをなぞるかのように。  そして私はポテチをつまむ手を止め、ちょいとばかし指の先についた塩をスウェットのパンツでお行儀よく拭いてから、ベッドに寝転がったまま答えた。 「おっけーマスター、了解っす!」
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